お風呂で眠くなることはありませんか?
長い一日の終わりに、温かいお湯に浸かると、体がほぐれて心地よさに包まれますよね。
しかし、その心地良い眠気の裏には、実は大きな危険が潜んでいることをご存知でしょうか?
ある医師から聞いた話ですが、お風呂でうっかり寝てしまう状態は、医学的には「気絶」に近い状態と考えられるそうです。
「気絶」という言葉からは、意識を失って倒れるような、もっと劇的なイメージを持つかもしれません。
しかし、お風呂場での「気絶」は、ゆっくりと意識が薄れていく、気づかないうちに深い眠りに落ちてしまうような状態を指すことが多いようです。
これは、温かいお湯に長時間浸かることで、血管が拡張し、血圧が低下する事が主な原因です。
さらに、お湯の温度が高すぎたり、換気が悪かったりすると、脱水症状や低酸素状態を引き起こし、その状態が長時間続くと、意識を失ってしまう危険性が高まります。
これは、若い方でも起こりうることであり、決して高齢者だけの問題ではありません。
皆さんもご存じのように、家の中での死亡率が最も高い場所はお風呂場です。
ヒートショックによる死亡事故が冬場に多く報道されていますが、それはほんの一例にすぎません。
ヒートショックは急激な血圧変化によって起こりますが、お風呂での気絶は、ゆっくりと血圧が低下していくことで起こるため、気づきにくいという点で、より危険性が高いと言えるでしょう。
お風呂で寝てしまうのは、単なる「リラックスしすぎた」というレベルではなく、非常に危険な状態なのです。
特に、心臓や血管に持病のある方は、なおさら注意が必要です。
長時間入浴する際は、タイマーを使用したり、家族に声をかけたりするなど、安全対策をしっかりと行いましょう。
また、入浴前の水分補給も重要です。
脱水状態で入浴すると、血液の粘度が上がり、心臓に負担がかかります。特に高齢者は喉の渇きを感じにくいため、意識して水分を摂ることが大切です。
浴室の換気にも気を配り、適切な温度のお湯で入浴することが重要です。
少しぬるめのお湯でも、十分にリラックスできます。
大切なのは、安全を確保しながら、お風呂の時間を心地よく過ごすことです。
リラックスと安全のバランスを意識して、快適なお風呂タイムを送りましょう。
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